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胃の腑に沁みつ

胃の腑に沁みつ

2021年3月14日

先日の日曜日、脳ドックのあとに少し贅沢をさせて頂きました。

当院の脳ドックは(日)に設定しています。病気であるならやむを得ないとしても、長く元気で社会生活を営んでもらうための健康チェックアップを、社会生活を中断して行わねばならんと言うのはちょっとどうだかねぇ…と思ったからです。でもまあ、そうしますと私自身がお休みをいただく時がなくなってしまいますので、その分脳ドックの後は、ご褒美にちょっと贅沢な昼食を頂くことを自分に許可しています(注1)。

 

今回伺ったのは中川区にあるフレンチのレストランです。ここは、もう10年ほど前になりますか、たまたま近くを通った際にぶらりと立ち寄って以来お気に入りのレストランです。何度も利用させて頂いているのでメニューもおおよそ把握しているのですが、今回はふと「フォアグラ」と言う文字に目が止まりました。

フォアグラと言えば世界三大珍味(注2)の1つで、高級食材の代名詞の1つであることは言うまでもありません。もちろん、ザ・庶民である私にはまるで縁のない食材です(注3)が、さすがにこの歳ともなりますと何度か口にしたことはあります。しかし、「これが高級食材フォアグラの味なのだ」と知識として知っていると言うだけの話であって、私には焼き鳥屋のレバー串の方が遥かに美味しいんです(注4)。この少し前にフォアグラの中華をいただいたことがありまして、やっぱり「まあ、フォアグラだね」としか思わなかったんですが、ふと、超お気に入りの店でならどうなんだろう?と興味を持った訳です。

 

美味… それ以外の言葉が出ません。

大根の上に鎮座し金色のソースを身に纏ったその美味たるや、胃の腑に沁みて心の重荷が溶けていくような感じがしました。美味…と言うよりもはや蠱惑的と言った方が良いかも知れません。これが高級食材フォアグラなんですね!私は誇り高きザ・庶民、最高級だの贅を尽くすだので心を取れると思うなっ!と心密かに嘯(うそぶ)いておりましたが、見事に討ち取られてしまいました。一生の不覚です。

食材の実力が高ければ、それを引き出すにはそれ相応の実力が必要であることは当然とも言える訳で、これって世の中の雇用者とスタッフの関係も同じですよね。

さて、私はスタッフのみんなの力を十分に発揮させてあげられているだろうか?と、はたと考え込んでしまった日曜のお昼でした。

 

あー、また食べたい。

 

♪ フォアグラの 胃の腑に沁みつ 秀でたる 材は求めり 良き腕をこそ

(大伴ヤキモチ)

 

注1)2017.9.10付「手羽先旨し」の項もご参照ください。

注2)一般的には「キャビア」「フォアグラ」「トリュフ」だと言われていますね。トリュフの美味しさもまた分かりにくいですな。

注3)不健康の代名詞でもありますよね。そう言った意味では私には似つかわしい食材ではあります。

注4)赤ワインもそうなんですよ。「高価な赤ワインの味」というのは分かるんですが、「高価な赤ワインの味」を美味しいと思えないんですよね。これが育ちから来る限界なんですかね。

 

その者大根の衣を纏いて金色の野に降り立つべし。

魚料理も美味です(^^)

 

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