先日、久しぶりに栄の街を歩いたんです。ちょっと所用がありまして。
大学が名古屋だったので、名古屋といえば青春を過ごした勝手知ったる街ではあるんですが、元々が三重県出身の田舎者なので「名古屋」といえば名駅であり、栄はちょっとアウェーなんですよね。なので結構久しぶりでした。
まだ暑い盛りの頃でしたから外を歩く気にもならず、涼を求めてセントラルパークの地下街に潜り込みました。ら。なんだか異様な雰囲気です。魔女やら武闘家やら騎士やら、はたまたロボットやらの異形の二本足が闊歩してるんです。
「なんだこれは〜」
と、墓場の運動会にでも紛れ込んだかと腰が抜けそうになりましたが、その中に、なんだか見覚えのある人影を見かけました。角のある黒いマスク、水着のような際どいドレスとマント、そして長い手袋とブーツ…これは紛うことなく私の初恋の人、ドロンジョさまです。思わず駆け寄ってみましたら、ドロンジョさまにしてはなんだか肩幅ががっしりしてますし、マスクの下の下顎には髭剃り痕もあるような…百年の恋も冷めてしまいそうなそのドロンジョさまは、男性によるコスプレだったんです。その日はなんと世界コスプレサミットin名古屋の日だったんですね。
まーみなさん思い思いにコスプレを楽しんでらっしゃってお見事でした。魔女っ子だったり、格闘家だったり、果ては仮面ライダーやモビルスーツまでいたりして。暑いでしょうに誠にご苦労さんです。地下街中に参加者の皆さんの「なりきり熱」みたいなものが充満していて、こっちまでウキウキしてしまいました。
伊達政宗に「四十年前少壮時(40年前の若い頃はさー)」から始まる有名な漢詩があります(注1)が、思い起こせば40年前、私は「ガンダム(注2)」と「999(注3)」が好きなアニメファンだったんです。でもその頃といえば、アニメが好きなんて言った日にゃーそのまま「キモい」扱いで、周りからざざーっと潮が引くような感じがあったんですよ。時代は進んだなぁと感慨もひとしおでした。
ただ、最近はとんとアニメにはご無沙汰してまして、コスプレの元キャラが1/10も分からなかったのが残念でした。
2週間後、再び栄に行く用があり、なんとなーく期待して地下街に入りましたがいつもの普通の地下街でした。アタリマエといえばアタリマエなんですが、ちょっとだけ寂しかったです。
セントラルパークの地下街は365日いつでもコスプレ大歓迎!って企画どうですかねぇ。もしそうなったらシャアザク…はちょっと作るの大変そうなので、ヤッターマン1号ぐらいで参加したいです。
今の世に青春を…送りたかったですねぇ…
♪ 肩幅は 隠し切れずや ドロンジョの コスプレ眩し 中年男
注1)「酔余口号」というタイトルです。伊達政宗の漢詩はもう一つ「馬上少年過」が有名ですね。
注2)より正確にいえばガンダムに代表される富野由悠季作品ということですが。
注3)これもより正確にいえば999に代表される松本零士ワールドということです。なぜか宮崎アニメにはあまり心を打たれませんでした。

世界ですよ、世界!






