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女神の笑むや

女神の笑むや

2023年7月16日

梅雨も明けやらぬと言うのに暑い日がが続きますね。

 

梅雨に入りだんだん日が長くなるな〜と思っていたら、あっという間に夏至も過ぎ去り季節は日が短くなる方向に向かい始めました。とは言うもののまだまだ日は長く、診療が終わってもまだ全然明るいので診察が長引いて職員に負担をかけていても罪の意識が薄くなりがちです。

医業を含め「非日常」を取り扱う業界は勤務時間を「ここまで〜」とスパッと切ってしまうのは難しいのが現実です。でも、中国の古典「貞観政要」に曰く「君舟也 人水也 水能載舟 亦能覆舟(「君は船 人は水 水は船を浮かべるが覆すこともできる)」ですし、「荘子」に曰く「且夫水之積也不厚 則其負大舟也無力 (溜まった水が十分深くなければ、大きな舟を浮かべることはできない)」ですから、何事もスタッフあってのことです。それぞれのスタッフにはそれぞれの「守るべきもの」があるわけであって、ウチで働くことを幸せだと感じてもらえなければ、当然の帰結としてウチで働いてもらえなくなります。そうなってしまえば、中国古典のお言葉通り当院は転覆するか暗礁に乗り上げるかどちらかになってしまいます。

 

とまあそんな訳で、著しい時間外の勤務をお願いした時には、せめてもの罪滅ぼしてとしてささやかなお礼を渡すことにしています。が、これがまた難しいんですよね。

フランスの社会学者M.モースさんの書かれた「贈与論」によると、貰うべきお礼に対して著しく価値の低いものを渡す行為は宣戦布告的な意味合いを持つ…とされています(注1)し、逆にあまりにも価値の高いものを渡せばまた時間外を強制する下準備みたいになっちゃいますし。

と言うわけで、「食べてなくなるもの」「自分では買わないだろうなと思うもの」「見た目がかわいいもの」を基準に、暇を見つけてはネットサーフィン(注2)です。で、「これは!」と思うものがあったら通販(注3)で購入です。

通販は便利この上ないツールですが、何しろ現物を見てませんから見た目や味が期待外れなこともあって(注4)、まずはいったん自分で試食。それで良さそうなら再度購入して院長室の棚にストックし、お渡しする機会をを待つことになります。遅くなった日の癒しに少しでもなってくれれば良いんですが。

 

これ渡したら喜ぶかな〜と想像するのは楽しいですが、何しろ時間外労働が多い時に渡すものですからね。できるだけ渡す機会は無い方が良いわけで、このジレンマが私の目下の悩みです。アーメン。

 

♪ さて今宵 また渡す菓子 選りし菓子 今日のこの菓子 女神の笑むや

(大伴ヤキモチ)

 

注1)確かに分かるような気はしますな。

注2)先日はお礼を探していたはずのネットサーフィンでキャベツの千切りピーラーに興味を引かれ、ついつい自分用に買ってしまいました。この話はまた機会がありましたら。

注3)私は楽天派です。

注4)先日金平糖を購入したんですが、かわいい袋に入っていると思いきや、なんとA4サイズのどでかい袋で。そこまで大きいといくら色が綺麗でも全然可愛くなくて不採用としました。

 

こんな感じ。消費期限が来たものは私の胃袋行きです。

 

 

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