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匙こそ投げね

匙こそ投げね

2021年9月20日

最近ノンアルコールシャンパンに少しハマっています。

正確に言うとノンアルコールのスパークリングワインですね。シャンパンと言うのは本来はフランスのシャンパーニュ地方の地酒であるスパークリングワインのことで、シャンパーニュ地方以外のスパークリングワインはフランスではクレマン、ドイツではゼクト、イタリアではスプマンテ…などと呼ばれます。

昔、ワイン通で知られた女優・川島なお美さん(注1)が「ワインの味って結局誰と飲むかなのよ!」と仰っていたのですが、名言かと思いますね。ワインに限らず、お酒って結局のところ人間関係の潤滑油ですからね。

 

以前も述べました通り私は完全にビール党で、ワインなんて貴族の飲むお酒であって庶民である私には縁のない飲み物だと思っていた(注2)のですが、寄る年波に少し節酒を心がけるようになり、ノンアルコールビールを…といろいろ試したもののこれがなんとも美味しくない。で、いろいろ試した結果、ノンアルコールシャンパンにたどり着いたと言う訳です。

 

もともとそれほどワインを好んでいなかったのが幸いし、見た目がワインなのに酒精分がないと言うことに物足りなさを感じることもなく、飲めば素直に美味しいです。で、ひとしきり楽しんだんですが、ここで問題が発生しました。

1瓶750ccですから1人では飲みきれず、あとは翌日…と思ったんてますが、もともとワインをあまり買わないですからワイン瓶用の栓が無いんです。ワインみたいに抜いたコルクを嵌めようとしても、スパークリングワインの栓って炭酸の圧力に耐えるためかコルク栓が大きくできていて、抜いた途端に膨張して元の瓶の口には到底嵌りません。うーんと考え込んでしまいましたが、そこでふと昔聞いたやり方を思い出しました。瓶の口にスプーンを挿しておくと言うものです。他に手もないし、やってみますかね。

実際にやってみますと、スプーンがゆらゆらしてホンマかいなと言う感じだったんですが、まあ捨てる分にはいつでも捨てられますからね、一晩寝かせてみることにしました。

で、翌日試してみましたら。

しゅわしゅわしゅわ〜っと銀色の泡がグラスを彩ってくれました。ほほーと感心はしたものの、では酒精分があったらどうなんだ? 早速普通のスパークリングワインを買ってきて実験してみましたが、酒精分もおおよそ大丈夫でした。

なんで?と思って調べてみたんですが、そのこと自体はよく知られてるとしても、その要因については納得のいく説明は得られませんでした。残念~。

何日くらいスプーンで行けるのか?と言う点も興味深いんですが、どうしてもその前に瓶が空いてしまいますわね。

 

どなたか、もし宜しければ実験を!

 

♪泡の酒 明日も飲まんと 悩みおれば 匙こそ投げね 瓶にこそ挿せ

(大伴ヤキモチ)

 

注1)名古屋出身で、美しさに加え漫画も上手でウィットにも富んで正に才色兼備な方でした。佳人薄命と言う言葉を思わされます。

注2)2020.8.20付「神の雫ぞ」の項もご参照ください。

 

むしろアルコール入りより美味しいような。たくさん飲めるし。 

ゆらゆら揺れて不安定な感じなんですけど良い仕事します。今どきの若者みたいですな。

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