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父の心を

父の心を

2021年7月11日

先日、スタッフのお父さまからさくらんぼを頂きました。

「父からでーす」と笑顔明るく箱を渡してくれたのですが、私もこの歳になりますと人の世を見る目が肥え、物事の裏が見えるようになって来ていますので、箱の奥にはお父さまの「ウチの娘をよろしく!」と言う親心が詰まっているのを感じ、若干のプレッシャーを感じてしまいました。が、それはそれとして、遠慮なく美味しく頂きました。まあ、この辺りは超理系脳で良かったです。

 

「さくらんぼ」の語源はその名の通り「桜の坊」なんですが、本当の「桜」の「坊」は食べられるほど大きくはならないんだそうです。「さくらんぼ」は漢字では「桜桃」と綴るんですが、実を穫る品種はいわゆる「桜」とは違うんですね。桜の花がに実になってさくらんぼになるのなら、まさに花も実もあるお話で、才色兼備って話なんですが、世の中そんなに甘くはないってことですかね。まあ、そう言う天に見込まれたとしか思えない人物って時々いますけどね。

さて。

さくらんぼって中に大きな種があって、さくらんぼを美味しくいただきますと種の山ができてしまいますよね。この種の山を眺めながら、これを植えたら何年か後にはさくらんぼ王になれるのでは? と、ふと妄想を抱きました。と同時に、「はて?」と言うある疑念が浮かんできました。昔々、私がまだ大志を抱く青年であった頃、巨峰とかマスカットとか高級なブドウには種がありました。が、今どきの高級ブドウって種がありませんよね。巨峰にもマスカットにもピオーネにも。もしさくらんぼに「種なし」があれば可食部が一気に大きくなって実に素晴らしい話なのに、何故「種なしさくらんぼ」ってないんだろ〜?

思いついたら直ぐにでも調べたくなるのが私と言う者です。ネットを駆使して調べてみますと、ありましたありました。何故さくらんぼの種はなくならないか? それは、さくらんぼの種は実の一部だからなんですって。「はぁ?」と言う話なんですが、我々が認識するところのさくらんぼの種って実の一部が種を守るために固くなったもので、種の本体はその殻を割った中にあるんだそうです。現在の種なしの技術は植物のホルモンの働きを利用して受粉せずに実を作らせると言うものなんだそうで、受粉してないから種はできない訳ですが、当然実はできる訳ですよね。ですから、実の一部である硬い殻は残ってしまう訳で、真の意味での種を無くしても我々が種と認識する硬い殻は残ることになり、意味がないんだそうです。

「へぇー」と、何事も知らないことを知るのは楽しいですな。お父さまに感謝です。

m(_ _)m

 

「知之為知之不知為不知是知也(注1)」

 

雑学大好き(^^)(注2)

お父さま、娘御は今日も元気に働いてますよ〜

 

♪ 乳の実の 父の心を 娘御の 知るや知らずや 笑顔眩しき

(大伴ヤキモチ)

 

注1)論語の一節です。「之れを知るを知ると為し知らざるを知らずと為す 是れ知る也」。ソクラテスの「無知の知」に近いですよね。洋の東西を問わず偉人とは偉大なものです。

注2)2020.9.22付「知恵入れて」の項もご参照ください。

 

さくらんぼと言えば山形ですが、頂いたのは信州産でした。

おてんとさま、我があばら家に降臨す(^^)

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