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武者の兜は

武者の兜は

2018年5月2日

風薫る5月になりました。

♪目には青葉 山ホトトギス 初鰹(<山口素堂) と言いますが、木には若葉が芽生え、藤、牡丹、シャクナゲなどこの時期に咲く花はたくさんありますし、少し小さめのアゲハチョウが舞い始め、日本の最も美しい季節ですね。 この時期に咲く花の1つに菖蒲がありますが、この菖蒲すなわちショウブの読みを「尚武」と置き換えて、男の子の節句となり、鎧や兜を飾るようになったんだそうで、当院にも4月中旬から兜を飾らせてもらっています。 兜には全体に美しい装飾が施されたきらびやかな京カブトと、おでこの飾り(前立:まえだて)以外にはあまり装飾のないシンプルな江戸カブトの二系統があるんだそうです。僕は三重県桑名市すなわち旧国名で言えば勢州桑名の出身で、伊勢平氏の末の末のそのまた末とのことですから京カブトを飾るのが本来なのかとは思いますが、父親が坂東武者の心象風景である筑波山の麓で育った男であったためか無骨な江戸カブトに惹かれてしまい、当院には江戸カブトを飾らせてもらっています。
シンプルで実質本位な江戸カブト。眺めていると、鎌倉武士の如く現実的で粘り強く、かつ、理想を高く潔く、なーんて気分にさせられます(^^)

♪風薫る  初夏の陽射しは 矢の如く 鎮(しず)かに坐(いま)す 武者の兜は 
(大伴ヤキモチ)

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