本日4月4日は当院の開院1周年でした。
あっという間だったような気もしますし、ずいぶん長かったような気もしますし、なんだか不思議な気分です。
今年は桜が少し早かったので、満開の桜とともに…って訳には行きませんでしたが、散り初めの桜に春風が絡んで巻き起こる桜吹雪はとても綺麗ですね。まさに「花は盛りを、月は隈無きをのみ見るものかは(<吉田兼好「徒然草」#137)」です。
桜、と言えば、セイショーのナゴンちゃんは「木の花は… 桜は花びら大きに、葉の色の濃きが、枝細くて咲きたる(<清少納言「枕草子」#35?)」なんてことを言ってますね。でも、これ少し不思議な気がしません? 葉の色の濃き…って、桜って花が咲いてる頃は葉っぱないじゃん?
中学生の頃、ナゴンちゃんのエッセイを読んだ時にとても不思議に思ったんですが、現代の桜の主役である「ソメイヨシノ」は、江戸時代に江戸近郊の染井村で吉野の桜を改良してできたものなんですって。だからナゴンちゃんが見た桜は今の桜とは違って葉と花が同時に見られる種類だったわけですね。なんでも、山桜はそういう咲き方をするんだそうですよ。そう思うと花見団子に緑が入っているのもわかる気がします。
さて、花より団子と言うわけでもないのですが、今日は開院記念日として診療をお休みとさせて頂いて、一年間当院を支えてくれたスタッフやお世話になった方々に感謝の気持ちを込めてランチパーティーを行いました。ケータリングをお願いして立食パーティーです。
以心伝心なんて言葉もありますが、そうは言っても感謝の気持ちってのは形にしないと伝わりにくいですからね。
僕は学生時代から有名な雨男で、てっきり本日も雨になるものと覚悟を決めていたのですが、今日はいい天気でよかったです。そういえば昨年の内覧会(2017.4.2)は前日の夜まで大雨で心配したのですが、内覧会当日はいい天気でホッとしたものです。
雨男は卒業できたのかな~?
一年を共に過ごしたクリニックが春の陽を浴び心なしか華やいで見えました。
♪あらたまの 一年(ひととせ)を経し 館にぞ 去年(こぞ)と変わらぬ 春の風吹く
(大伴ヤキモチ)
Bye-bye, Rain Man!