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初春の

初春の

2018年1月1日

明けましておめでとうございます。

昨日の大晦日は雨のぱらつくあいにくのお天気でしたが、元旦は新年にふさわしいとてもいい天気ですね。

せっかくのお天気なのですが、今日は西区にあるリハビリテーション専門病院でお仕事をしています。
開業医なのですから内科的な疾患の治療や初期診断が重要なお仕事であることはもちろんですが、脳外科医たるもの急性期から慢性期に渡り内科的治療から外科的治療まで広く精通していなければ勤まりません。こういったお仕事を介して自分の知識や技術を維持・更新する機会を頂けるのはとてもありがたいことです。

さて。
お正月…と言えば年賀状ですが、毎年、私の年賀状には万葉集から初春にふさわしい(と私の独断と偏見で判断した)和歌を一首書き添えています。

今年はこの一首です。

♪霞立つ 春の初めを 今日のごと 見むと思へば 楽しとぞ思ふ(大伴池主)

万葉集の時代には平仮名がなく、万葉仮名と呼ばれる漢字のみの表記ですので、本来はこのような表記となります。

♪可須美多都 春初乎 家布能其等 見牟登於毛倍波 多努之等曽毛布

これをなんの解説もなく読み下すのは困難ですが、「霞(かすみ)」の「か」を「化」でも「火」でもなく「可」、「み」を「未」や「巳」でなく「美」としたりと、雅な縁起の良い字を当てているあたりに作者の深層心理が表れていて、これはこれなりに趣があります。

今年は4月にのぞみクリニックを開院し、おかげさまでこれまでなんとか大過なく来ております。ご支援いただいたみなさま方に心より感謝申し上げます。
これからも患者さんはもちろん、近隣の医療・福祉関係者のみなさまのご期待に添えるよう鋭意努力して参る所存でございます。
今後ともご指導ご鞭撻の程をよろしくお願い致します。

♪初春の 青き美空に 雲光る 東風にぞ乗らん  我も汝も
(大伴ヤキモチ)

2018 元旦
小林望

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