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八雲立つ

八雲立つ

2019年7月1日

先日、脳ドック学会に参加してきました。場所は島根県松江でした。

学会の主題は認知症についてでした。ほんの少し前まで脳ドックの主役はくも膜下出血の原因である脳動脈瘤で、認知症には興味無さげだったので、なんだか隔世の感がありました。しかし、認知症が大きな社会問題になっている現状を考えますと、脳ドックのあり方も日々進化しているとういことで、いいことですね。

 

島根県と言えば、昔の言い方では出雲国と石見国で、出雲国には有名な出雲大社があります。また、高天原(たかまがはら)を追い出されたスサノオさんがヤマタノオロチを退治して美しいクシナダヒメちゃんを救い出し、美少女をゲットしたばかりか、宝剣・天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)までゲットしてしまうと言う人生勝ち組伝説もあります。出雲大社は国津神(くにつかみ)と言われ、三重県にある天津神(あまつかみ)である伊勢神宮と並び称される総本山の神社ですし、天叢雲剣は草薙剣とも呼ばれ、熱田神宮の御神体とされていますので、東海地区とも割と所縁のあるところです。

 

せっかく遥けき出雲国まで出かけたのですから、学会の合間に松江からほど近くの八重垣神社に行ってみました。先にご紹介したスサノオさんは、美しいクシナダヒメちゃんをヤマタノオロチから救い出した後、一緒に住まうためにお家を作りました。命を懸けて守った愛しく美しいクシナダヒメちゃんと一緒に暮らせるのがとにかく嬉しかったようで、スサノオさんは

 

♪八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を

 

と言う和歌を作りました。これが日本最古の和歌だと言われています。

八重垣八重垣と何度も繰り返し叫んでるところが、いかにもテンション上がってる感じで、男としてその気持ちはよーく分かります。

 

この八重垣があったところなのかどうかはよくわかりませんが、これに因んでスサノオさんとクシナダヒメちゃんがお祀りされているのが八重垣神社です。

神社からほど近いところに「鏡の池」って言う池がありました。池に霊力の宿った紙を浮かべて10円玉を乗せ、それが沈む様子で将来の結婚が占えるんだそうで、沈んだ場所の近い遠いがが相手の方との現在の距離を、沈んだ時間の早い遅いがゴールインまでの時間を暗示するんだそうです。

試しにやってみたんですが、ピクリとも動かずそのままの位置で、余韻を感じる暇もなくあっという間に沈んでしまいました。「遊びでやるんじゃねーよ!」とスサノオさんに草薙剣を喉元に突きつけらた気分でした。

 

私が行った時はまだ松江は梅雨に入っていないと言うお話だったのですが、雨を呼ぶ男は今回も再び雨雲を呼び寄せ、そのまま梅雨入りしてしまいました。私は雨を呼ぶ龍神の化身、人呼んで「雨男」です。

雨に煙る宍道湖と出雲の山々が幻想的でした。

 

♪八雲立つ 出雲国に 雲出ずる 八重垣の野に 雨ぞ降りける

(大伴ヤキモチ)

 

   

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