この週末は年に1回秋に行われる脳神経外科学会総会でした。
今年はクリニックの開院でドタバタなので参加できないものと諦めておりましたが、幸い母校・名古屋大学の主催で名古屋での開催でしたので所々参加することができました。今年この時に総会を名古屋に引っ張ってきていただいた我が師匠である教授閣下に感謝感謝です。
お医者さんというものは「寄る辺なき病者の友」であると同時に、クールな科学者でもなければならないものですが、このクールな部分を互いに打ち合わせ火花を散らし磨き上げる…これが学会と言うものです。
世界一硬いダイヤモンドを磨くのにはダイヤモンドを使って行うことは有名ですが、15世紀にベルギーでその技術が確立され美しい輝きが得られるまでは、その硬度によって工作用具としての価値はあっても宝石としての価値は低かったんだそうです。お医者さんの技術や知識も同じで、お医者さん同士で切磋琢磨し磨くしかありません。そう言う自らの輝きを増す努力を怠ってはやっぱりダメですよね。
と、まあ、かっこいいことを言いますが、天の川に隔てられた牽牛(彦星)と織女(織姫)のように年に1回の総会の機会にしか会えない仲間や友人同僚もいるわけで、「おー、久しぶり〜 最近どーよ?」ってな会話が繰り広げられるお祭り騒ぎでもあります。これもまた学会の本質ではあります。
…どっちかっちゅーと、僕はこっちの側面の方が好きです (^^;
ってなわけで、学会の中日に行われる懇親会には参加するつもりだったのですが、緊急の往診の依頼があり、参加できませんでした。
僕には「病者の友」の方が似合ってるよって言う医の神さまアスクレピオスのお告げだったのかな~
♪天の川の 隔てし二人の 恋なりや 年に一度の 集いぞ我等
(大伴ヤキモチ)