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千鳥足

千鳥足

new 2026年5月10日

先日、ちょっと飲み過ぎてしまいました。

どこで飲んでたの?というと、家で…です。俗にいう「自爆」ですね。大学生でもあるまいに、この歳になって自爆するような酒の飲み方はちょっとみっともないですが、まーそれにはそれなりの事情がありまして。

 

当院は今年度で丸9年になりました。9年と言えば、私が地元の高校に入学し、母校名古屋大学を卒業するまでの年限と同じ(注1)ですから結構な年月な訳ですが、とてもそれほどの時間経過には思えません。世に言われるところでは、「ジャネの法則」という法則がありまして、人生の体感時間は年齢に反比例するんだそうで、体感時間=1/年齢ということになります。大学生の頃をざっくり20歳とすると、今50代半ばですから、およそ2.5倍のスピードで時間が経過していることになります。まあ、確かにそんな感じかなーという気はしますね(注2)

 

で、9年に因んでってことで、設立以来お世話になっている会計事務所の社長さんから日本酒とグラスをいただきました。いただいた時は、何で日本酒?何でグラス?と、「??」となっちゃったんですが、封を開いてみて分かりました。日本酒の名は「醸し人九平次」、グラスは九谷焼のものでしたから、「九」繋がりということですね。「醸し人九平次」は萬乗醸造という名古屋市緑区の醸造所ですし、九谷焼は石川県の陶磁器ですが、元々は加賀百万石として知られる前田藩の特産品で、その始祖は名古屋市中川区出身の前田利家さんですから、「九」繋がりだけでなく愛知県繋がりでもあるんですね。社長さんの豊かな教養に感じ入ってしまいました。

 

お酒は基本的に糖を酵母で発酵させて作ります。世界各地にお酒はあるわけですが、どの地域でも糖をどう取り出すかってことに腐心しています。原料に果物を使う場合はもともと糖分に富んでますから話が早いんですが、穀物の場合は大変です。穀物の持つ栄養素はデンプンですが、デンプンは発酵しませんから、まずこれを糖に変える必要があります。ヨーロッパの場合は主としてデンプン糖化酵素を持つ麦芽を用いますが、日本酒では麹菌を使います。まず米で麹菌を育ててデンプン糖化酵素を作らせ、そこに原料となる米を投入し酵母で発酵させるんです。麹を育てるために使う米を麹米、原料に用いる米を掛米といい、元々は共に玄米だったんですが、麹米を白米にして効率を上げ、さらに原料も白米にして味を良くしたものができました。このタイプのお酒は両方白米ってことで「諸白(もろはく)」と呼ばれ、これが今飲まれている清酒の原型になります。

 

とまあ、そんな清酒。

九谷焼のグラスに注いだその味わいは格別でした。でまあ、ちょーっと過ごしてしまいました。

翌日が日曜日でよかったです(>_<)

 

♪白銀(しろがね)の 酒に溺れて 千鳥足 一人舞いたり 客もあらぬに

 

注1)医学部は6年間なので、高校3年間+大学6年間=9年となります。

注2)この計算でいくと、100歳まで生きるとしても50歳の段階で体感86.7%人生を終えているという恐ろしい計算になります。

 

美味しかったです(^^) グラスもいいでしょ

 

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