日に日に秋の深まりを感じる今日この頃ですが、皆さん秋の夜長をどのようにお過ごしですか?
先日、私は秋の夜長にしっぽりと酔って来ました。愛知県保険医協会主催の「ワインと音楽の夕べ」と言う催しに参加しまして。
私は数年前から愛知県保険医協会の西尾張地区の世話人を仰せつかっておるのですが、そのきっかけとなったのがこの会でした。数年前に参加させていただき、その縁で協会の世話人の隅っこの隅っこのそのまた隅にお席を頂くこととなりました(注1)。
新型コロナの蔓延によってしばらく開催ができなかったのですが、ようやく開催に漕ぎ着けたと言うわけです。
これまでも何度か述べてまいりましたように、私はビール党で(注2)ワインにはあまり馴染みがなかったのですが、ある患者さんからワインを頂いたことをきっかけにこのところワインも美味しいなぁと思い始めたところでした(注3)ので、かなりタイムリーでした。
音楽は弦楽四重奏でした。私は芸術というものがまったく理解できない極めて無粋な人間で(注4)音楽も自ら好んで聞くことは全くないのですが、10年ほど前に懸賞に当たってオーケストラのコンサートに行ったことがあって、生演奏に感動してしまいました。そこで「生」なら聞きたいと言う姿勢になっています。で、今回も若者4人の生演奏に再び感動してしまいました。
幼少時に宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を読んで「セロ」をやってみたいなぁと思ったんですが、この「セロ」と言う楽器がよく分かりません。その当時にはインターネットなんてありませんから調べようもなく、セロ=チェロだと気づいたのは高校生になってからでした。
まあ私の場合は田舎育ちですから、セロ=チェロだと分かったところでそれを奏でるチャンスは無かったと思われますが、この子たちはどんな環境に育ってこんな風に素敵に音楽を奏でられるのかしらと羨ましく思ってしましました。
利き酒解説のワインはなんと6杯もあり、最後の方は酔っ払っていて、「何飲んでも美味しい」状態になってしまいました。講師の方が分かりやすく解説してくれたのですが「面白かったな〜」以外の内容は雲散霧消してしまったのが残念です。
まあ何はともあれ酔っ払った頭で心地よい管弦楽を聞いて居眠りをすると言う最高に贅沢な一夜でした。
会場で大学の同級生や、以前ご指導頂いた心臓血管外科の先生にお会いできたのも嬉しかったです。この会に参加しなければもう会う機会はなかったと思われますので、やっぱり行ってよかったです。
運をを呼び込むコツは1にも2にも行動だってことなんでしょうね。
♪ 枯れ脳(なづき) 酔いに任せて 秋の夜 弦の音色と 葡萄の酒と
(大伴ヤキモチ)
注1)私は政治的に無色透明ですので、協会のお役には全く立っていませんけどね。
注2)2020.8.20付「神の雫ぞ」の項もご参照ください。
注3)2023.5.14付「深き紅瑠璃」の項もご参照ください。
注4)2022.4.24付「虹の橋」、2019.10.7付「壁の奥にぞ」の項もご参照ください