先日、万博に行ってきました。
目的は…ガンダムです。
日本人で「ガンダムって何?」という人はあまりいないと思うんですが、念のため解説すると、1979年に放映された巨大ロボットアニメです。それまでのヒーローロボットものとは一線を隔すSF作品で、その後のロボットアニメに大きな影響を与えました。あまり知られていませんが、キー局はなんと名古屋テレビで、モノづくり名古屋の面目躍如と言った感があります。
爆発的な人気となり、シリーズとして何作も後作が作られていますが、私が見たのは一作目のいわゆる「ファーストガンダム」と、二作目の「Ζ(ゼータ)ガンダム」までです。二作品しか見ていないとはいうものの、人とは?組織とは?リーダーとは?…など色々なことを学ばせてもらったアニメ作品でした。
このガンダムの世界に「シャア」という登場人物がいます。いわゆる悪役にあたるのですが、実に魅力的な人物なんです。必要であれば悪どいことも平然とやってのけ、アンチヒーローとしてとてもカッコエエのですが、最初のうちは圧倒的強者として主人公の前に立ちはだかるものの、その後主人公の急激な成長に追いつけず次第に劣勢となっていき、最終的にはコテンパンにやられてしまいます。当初弱小だった主人公との力の逆転が起こる際の苦悩と葛藤…このカッコよくなさが実にカッコよくてシビレるんですよね。二十歳過ぎればただの人であった自分と重なって親近感が湧きます。まあ、「シャア」は第2シリーズの「Ζ(ゼータ)ガンダム」でリーダーとして脱皮していくのですが、私は地に落ちたままで、その辺は決定的に違うのですが。
まーともかく万博です。
とにかくすごい人でした。どこに行こうがどこへ向かおうが人人人人人…。パビリオンはスマホで予約でって話でしたが、そんなもの全く取れません。どのページを見ても「満員・予約不可」です。列に並ぼうとしても、並ぶこと自体を規制される始末で、「どーなっとるんや」って感じでした。仕方ないので並ばなくても入れる小さいパビリオンだけ見て来ましたが、並ばなくても入れるパビリオンは人が並ばないなりの内容なのであって、「いいねー!」って訳にはいきませんでした。でもまあ何となく万国博覧会の雰囲気だけ楽しめました。
不思議なのは、パビリオンの建物は立派なのに中の展示は「え?これだけ?」みたいな国がいくつかあったことです。パビリオンの出展は国費…すなわち税金だと思うので、税金の使い方としてどうなんかねー…と思ってしまいました。日本館には行けませんでしたが、どうだったんでしょうね。税金の取り方・使い方という点ではちょっとどうよと思うところもありますけどね。
まあ何にしても万博でした。
等身大のガンダムには感動しましたが、ここはやっぱりシャアザク(分からない人ごめんなさい)であるべきだったのではないかと思う次第です。はい。
♪大阪の 海に大波 人の波 時の波越え 翔べよガンダム
(大伴ヤキモチ)

ここはやっぱりシャアザクが…

泊り仕事に持っていく手提げ袋。ここにはシャアザク(^^)