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アマガエル

アマガエル

2024年7月21日

梅雨明けしたとたん猛烈な暑さですね。

私は夏生まれの夏好きですから「暑さサイコーー」と言う感じなのですが、雨の日は雨の日で心が落ち着く感じがして好きなんですよね。ですから、梅雨時も含めて「夏が好き」ってことですね。

 

当院では年に一回、職員に職場としての評価についてアンケートを取らせてもらうのですが、その中で「院長は多趣味ですね」と言う評価を頂いてとても驚いたことがあります。自分的には私は至って無趣味で無味乾燥な人間だと思ってましたから。が、まあ、確かに趣味と言えるものが2つありまして、その一つが毎回ブログの〆に載せている短歌で、もう一つは弓道です。

弓道は学生時代に部活でやっていたものです。私の学生時代はバブルの頃で、合コンやらナンパやらディスコやらと本当に華やかな時代でしたが、ビンボーな私はそう言った遊び方についていけず(注1)弓道場に入り浸ってました。弓道なら弓と矢さえあればタダですからね。

ただ、学生時代は大学構内に弓道場があったので良かったのですが、今となっては自前の弓道場があるわけではありませんからどこかの弓道会に所属しなければなりません。そこで津島の弓道会の隅っこの隅っこのそのまた隅っこに名前を入れて頂いています。

とは言うものの、平日は仕事でヘトヘトになってしまいますし、週末は色々な雑務や医師会などの付き合いがあってなかなか練習に行けていません。で、クリニックのベランダに「巻藁(まきわら)」と言う練習用の道具を据えて診療前に朝練をしています。ベランダには屋根がありませんから雨が降ると必然的にお休みになるため、梅雨時は練習できないことが多いのですが、先日小雨決行で練習を始めたところ、小さなお客さまがやってきました。壁に貼り付いたアマガエルくんです。

確かに当院の周囲には田んぼがありますが、それでも駐車場とかありますから、小さいその身には万里の道ではないかと思うのですが、一体何を思ったんでしょうね。その日はアマガエルくんに見守られながらの練習となりましたが、昼過ぎに覗いてみたらいなくなっていました。

カエルくんにとって住み慣れた田んぼを飛び出る必然性が何処にあったのか?と疑問に思いましたが、約20万点前にアフリカで生まれたホモ・サピエンスと言うサルも、5万年ほど前に住み慣れたアフリカ大陸を飛び出て世界中に広まった訳ですから、生き物というものはそう言うものなのかも知れませんね。なぜ私たちの祖先がアフリカで大陸を飛び出る必要があったのかはよくわかりませんが、そう言う名も無き勇者たちのおかげで今の我々がいるわけですよね。

カエルの勇者に乾杯です。

 

で、肝心の弓道はというと。

腕も心も一向に上達しませんねぇ。

 

♪邪(よこしま)な 心見透かし アマガエル 弓引く我を ただ見つめけり

(大伴ヤキモチ)

 

注1)その当時はは学費は教務科に現金持ち込みでしたが、その一部を合コンに流用してしまい真っ青になっちゃったことがありまして。それ以来派手な遊びはしないことにしました。今だから話せる黒歴史です。

 

巻藁(まきわら)。これに向かって矢を放ちます。 

朝日を浴びて翠に輝くさまはエメラルドのようでした。

 

 

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