明けましておめでとうございます。
新年早々、地震に飛行機事故にと嫌な話が続きましたが、ともかくも新年ですね。今年もよろしくお願いします。
昨年末の話になりますが、40余年に及ぶ憧れであった夢の宴に行ってきました。ユーミン(注1)のコンサートです。
以前も申し述べました通り、私は芸術と言うものが全く理解できない質の人間ですが、これは音楽についても同様です。私にとっての音響機器はレコードとまでは言いませんが、CDプレイヤーで止まっていますし、車のオーディオが壊れてても気づかないかったくらいです。
ただユーミンだけは聞くんですよね。音楽ではなく「ユーミン」を聴くんです。
姉がいる影響もあって私のユーミンのデビューは早く、小学生の低学年の頃でした。同級生たちが「♪ゆー○ぉー」「♪ぺっ○ー警部〜」と踊っているのを横目に、私は「卒業写真」とか「ルージュの伝言」とかをひっそり聞いてました。大人になったらこんな素敵な恋ができるんだと本気で信じてましたね。
いつか大人になったらコンサートに行ってみたいと夢見てたんですが、ようやく大人になった頃には世はバブルに突入、お金がない私は世の中の高揚についていけず、財布をはたいて買ったアルバムを部屋で1人で聴く地味〜なファンでした。
20代も半ばになると、こんな素敵な恋なんて実際にはないんだと分かって来まして、青春が終わっていく自分とユーミンの描き続ける甘酸っぱい青春とのギャップが苦しくなり、いったん離れてしまったんですが、40歳を超え、青春時代を素直に美しい思い出として捉えられるようになった頃から再び聴き始めました。
コンサートは若い人が行くもの…と言う先入観があり、オジサンが参加するのもなんだか気恥ずかしくて避けてきたのですが、ひょんなことからチケットが手に入り、今回のコンサートとなった訳です。
コンサートは。
まーとにかく感動しましたわ。ステージで繰り広げられる華やかなパフォーマンスにも魅了されましたが、何より、今あそこで歌っているあの女性の頭脳が私の灰色の青春に美しい色をつけてくれたのだと思うと感動で足が震えました。
観客は年配の方が多く、私なんて小僧っこな感じでした。それぞれユーミンに彩られた青春を送ってこられたんでしょうね。皆さんお元気にペンライトを振ってらっしゃいました。が、私は演奏される1曲1曲に青春の1ページが蘇ってきて涙が出そうになり、チーンとなって聞いていました。ノリの悪い観客で、ユーミンにはなんじゃコイツと思われてたかもしれません。
私の青春にユーミンが居てくれて本当に本当に良かったです。できればユーミンに会って直接お礼が言いたいところですが、そのためには有名にならなきゃですね。
短歌芸人とかどうですかねぇ…
♪若き日を 思い出しけり 聞く歌に 君(注2)に会う前 初恋の時
注1)ユーミン=松任谷由実さんです。まさか知らない方はいらっしゃらないと思いますが念のため。
注2)「君」が誰かはご想像にお任せします。私としては1つ下の(次元が)永遠の想い人、ドロンジョさまを想定しています。