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賜る誉れ

賜る誉れ

2023年3月21日

すっかり春になりましたね。

梅の花が終わりに近づき桜の開花が待ち遠しい今日この頃、この季節にはバレンタインデーからホワイトデーに至る一連の恋の季節がありますよね。

今年はスタッフの娘さんからとても可愛いチョコレートを頂きました。大変光栄にに思っています。

 

バレンタインデーとはその名の通りキリスト教の聖人であるバレンタインさんの日な訳ですが、「バレンタイン」は英語での読みで、本来は「ウァレンティヌス」さんです。このウァレンティヌスさん、国王の命に背いて婚姻の儀式を執り行ったために処刑されてしまいました。で、本来結ばれない運命であった恋人たちを結びつけたと言うことでその命日である2月14日が恋人たちの祭典となったんだそうです。ではチョコレートは?と言うと、日本のチョコレート会社が仕掛けた商業戦略だったようです(注1)。日本人は基本的にお祭り好きな民族ですから、日本人の風に合ったと言うことなんでしょうね。今や日本のバレンタインデーのチョコレート商戦はチョコレートの本場であるヨーロッパでも無視できないレベルになっているようで、フランスやベルギーのショコラティエがプロモーションにやって来ますよね。

日本のバレンタインデーの風習はチョコレート会社の陰謀だと言われたり、また逆に、高級チョコレート会社であるゴディバが「義理チョコをやめよう」なんて広告を出したり、いろんな意見があって喧(かまびす)しいところがありますが、クリスマスツリーだって本来はキリスト教の教義ではなく、ドイツ地方への布教のために現地の人たちが信仰してきた大木をキリスト教の三位一体(注2)の象徴だと言い張って祀ったことが発祥であって、それでも今やクリスマスツリーはクリスマスシーズンの定番中の定番な訳ですから、その始まりが若干不純な魂胆であったとしても、独自の文化が根付いていくのはそれはそれで素敵なんじゃないかなと思いますね。義理チョコに不快感を持つ人の気持ちも分からんでもないですが、義理とはいえそこにはそれなりに「相手への想い」があるわけですし、「義理」の名目でないとチョコを渡せない奥手な女の子だっていると思いますから、お互いに節度と礼節を持ってやる分にはそれはそれで良いんじゃないのかなと思いますけどね。ダメですかねぇ?

 

まあ何はともあれ今年の義理チョコは最高の誉れでした。もちろんホワイトデーにはお返ししました。

来年も再来年もまた次の年もバレンタインデーは巡ってきますが、どんなに素敵な女性になって、どんなに素敵な恋をするようになるのかな〜と今からちょっと楽しみです。

 

♪ 育ちゆきて 誰に恋すや 幼子の 今年のチョコを 賜る誉れ

(大伴ヤキモチ)

 

注1)メリーチョコレートであるとか、森永であるとか、モロゾフであるとか、発起人が誰かと言う論争は多々あるようですね。

注2)父なる神(いわゆる「God」)・イエスキリスト・精霊の3者は一体として神なのだと言う考え方です。八百万(やおよろず)の神と言う考え方に親しんでいる日本人からすると不思議な感じがしますけどね。

 

一生懸命作ってくれたんでしょうねぇ。三跪九叩して頂きました(^^)

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