皆さん、GWをどのようにお過ごしでしたか?
昨年に引き続き、今年もまた外出自粛のGWになってしまいましたね。
店が20時までだからってんで、若者が外で酒を飲んで騒ぐなんて話になっちゃってますが、そんなの仕方ないんじゃないですかね。もちろんそれだって感染リスクはあるからダメって言うのも分かりますが、三密を避けると言う観点からは、少なくとも居酒屋の密閉空間で近接して飲むよりはマシな訳で、彼らは彼らなりにルールの範囲内で楽しんでいるわけですから。人が人と人とのつながりを求めるのは当然のことであって、外で飲む時はこう言うルールにして下さいね〜と言う提示をしてあげないと。少なくとも外飲みしてる連中は、誰かの下宿に集まって三密で飲むことは避けている訳であって、三密を避けて外で飲んでるのにそれもダメと言われては、若者にとっては訳がわからんでしょうな。
孫子に曰く「兵の形は水に象る」。つまり、兵隊を自分の思い通りに動かそうとするなら、水が高いところから低いところに流れるように、そのように動くような条件付けをしてあげないとダメってことです。同じく「民の動きは水に象る」です。特に若者なんて、ブラウン運動(注1)のように勝手気ままに動くものであって、社会に対する責任が無いんですから危険予知や回避の能力なんて無いに等しいです。だから世の中を変えるのはいつも世も若者なのであって、それを責めても仕方ないでしょ。
でもまあ、悲しいかな大人になってしまった者たちには、社会に対する責任があり、危険予知と回避の能力を発揮する必要がありますよね。
と言うわけで、私はこのGWはカウチポテトで過ごすこととし(注2)、読書を始めました。
実はここ最近、と言うか脳神経外科医となってからここ二十数年、仕事に追いまくられる毎日の中、本を読む習慣をすっかり無くしてしまってたんです。
しかし最近、通勤の自動車の中でYouTubeを聴くと言う技を覚えまして。運転中なのでもちろん画像を見る訳にはいきませんから、哲学書などの名著を音声解説してくれる番組を選んで聴くようになりました。こうなりますと、グルメ番組を見て少し食べてみたくなるのと同じように、古の名著を少しつまみ食いしたくなりまして、古典の解説本をいろいろ取り寄せてみたんです。
「ひとり灯火ののもとに文を広げて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる(徒然草#13)」ですね。
遅々として進まない読書ではありますが、それでも知らないことは書いてありますからね。何はともあれ読まなきゃ始まらない訳で、あくまで自分のペースで読書の春です。
うーむ。…要するに、いつものお休みでした。
♪ちゃんちゃん
♪ 時を超えて 空を超えてぞ 繋ぐなる ひとり書を読む 知恵ある友の
(大伴ヤキモチ)
注1)液体や気体に含まれる微粒子が特に誘因なく不規則に動く現象のことです。
注2)2020.5.5付「膳を我が家に」の項もご参照ください。私の標準的な行動形態ですな。