先日、所用があり福井県に行ってきました。
福井県は、海の幸・山の幸と美味しいものが沢山あって好きな旅行先の1つです。コシヒカリ発祥の地(注1)だけあってお米が美味しいですしね。
福井県と言えば越前ガニですが、シーズンには少し早いため、今回のテーマは鮑(あわび)。鮑と言えば言わずと知れた高級食材で、庶民たる私にはあまり縁がありませんが、今回は少し頑張ってみました。いや〜、美味しかったです(^^)
が、お値段ほどのものかっちゅー話になりますと私には少し分かりにくいかな…と言った所でした。「英雄、英雄を知る」と言いますか、高級食材の価値を感じるにはそれ相応の育ちの良さが必要なんでしょうね。
せっかく福井まで行ったので、かねてから行ってみたかった一乗谷朝倉氏遺跡に行ってみました。
一乗谷は山に囲まれた小さな集落で、戦国時代は戦国大名・朝倉氏の本拠地でした。カーナビくんの言う通りに進んで行きますと、かなりの山道を通らされてしまい、そこを越えると忽然と集落が見えてくる…と言った感じでした。集落の一部に戦国時代の街並みが再現されていて、ちょっとしたタイムスリップ感が味わえます。
うーん。でもねぇ…
戦国時代といえば、我らが海部津島地区には清洲に織田信長さんがいらっしゃいましたでしょ。清洲の開放感と比べると、山に囲まれた一乗谷はなんだか自分の殻に閉じこもったような…と言う感じがしました。
朝倉氏といえば戦国大名として有名ですが、そもそもは朝倉孝景さんと言う方が応仁の乱で大活躍して越前国(注2)の守護に任じられたのが始まりで、その孝景さんが本拠地として一乗谷を整備したと言われています。孝景さんから5代目となる義景さんの代で織田信長さんに滅ぼされてしまいますが、この時も一乗谷が根拠地でした。つまり、義景さんはお爺さんのお爺さんが作ったお城で100年前の体制のまま過ごしていたと言うことで、そこまで守りに入っちゃうとさすがにそんな会社持たないですよね。「天下布武」の旗印のもと次々と新しい政策を打ち出す織田信長さんには根本的に勝てる訳ないわなぁ〜と一乗谷の里に飛び交うトビの群れを遠い目で眺めてしまいました。
折りしもgotoキャンペーンの利用できる期間でしたので利用させて頂きましたが、gotoキャンペーンって宿泊費が安くなるだけでなく、お食事券までいただけるんですね。びっくりしました。
濡れ手に粟のありがたいお話ですが、こんなに簡単に得させてもらっていいんでしょうかね(^^;
♪強者も 止まらば落つる 空行かば 前へ進めと 越の鵄(トビ)鳴く
(大伴ヤキモチ)
(注1)大昔は福井県〜新潟県に至る日本海側をひっくるめて「越(こし)の国」と言ったんです。福井県で生まれて新潟県で育まれたので越の光→コシヒカリなんだそうですよ。
(注2)「越(こし)の国」があまりにも広大なので奈良時代に越前〜越後などに分割されたんです。