まだまだ昼間の陽射しは眩しいですが、朝晩は随分と涼しくなって過ごしやすくなってきましたね。
先日、今年のイグ・ノーベル賞(注1)が発表されましたが、今年も日本人の研究者が受賞していましたね。ワニにヘリウムガスを吸わせたら声変わりするのかって言う研究だったそうです。ホントにどうでもいいような研究ですよね。でも、こう言うしょーもない研究が大真面目に行われているってことは、学術界におけるブレインストーミング(注2)のようなもので、そう言う中から「おおおっ!」って言う研究が生まれてくるのだと思いますし、日本の歴史を俯瞰(ふかん)的に見ると、この自由闊達さが日本人の優れた特性に思えますから、世界に対して誇るべきことだと思います。今年で14年連続なんですって! 素晴らしいことですね!!
そんな優れた研究者からは随分品下がってしまいますが、私もしょーもない雑学が大好きです。どーでもいいような雑学を知って「へー」と感じるのが大好きなんです。もし「雑学部」なんて学部があったとしたら絶対にそこに入ったと思いますし、博士号も医学博士なんかより雑学博士が欲しかったです。
しかし、興味の大きさに比べて私の頭脳は小さすぎまして、入りきらない知識がどんどんとこぼれ落ちてしまいます。そんなわけで、頭に入りきらないいろんなことを一切合切鞄に入れていつも持ち歩いています。
先日、そんな愛用の鞄が壊れてしまいました。
当クリニックを開院する少し前に、大きな病院を運営する医療法人の理事長先生にお食事にお誘い頂いたことがありまして、その先生がカッコいいビジネスバッグをお持ちでらっしゃったのを見て、やはり紳士と言うのは普段持ちの持ち物からして違うなぁと感心したんです。で、まずは形からと思いまして、次の日からいろいろお店を回り、気に入って買ったビジネスバッグです。庶民の私はブランド物なんて買ったことがなかったので、お値段に腰が抜けそうになりましたが、そこをなんとか踏ん張って。
雨の日も風の日も常に傍にある相棒だったのですが、酷使がたたって肩掛けの部分が千切れてしまいました。(T_T)となってしまったのですが、スタッフに相談してみたところ、「いいバッグって修理できるよ」と教えてもらい、修理をお願いしてみました。店員のお姉さんは「できるかどうか…」と渋い顔でしたので半分あきらめていたんですが、見事に直してくださいました。
良いものってのはやっぱり良いもんですね。気に入った良いものを長く使う…これも紳士のあり方とかと(^^)
しかし、内面も含めて紳士になれるのはいつの日になりますやら…と、ちょっと焦っている秋の日です。
まあ、何事ものんびりやります(^^;
♪ 御頭(おつむり)を あふれこぼるる 知恵入れて 鞄や先も 我助けかし
(大伴ヤキモチ)
(注1)ノーベル賞のパロディで、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績(achievements that make people laugh, then think)」に対して授与させる賞です。
(注2)実現可能性を無視して思いつくままにどんどんアイデアを出し合っていく会議のやり方のことです。