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沢瀉の

沢瀉の

2020年6月14日

ちょっと衝動買いしてしまいました。

先日、お薬の処方箋に押す印鑑が壊れてしまいましたので、印鑑を新しく買う必要があったんですが、私の大学の同級生がFBで紹介していた花の印鑑とやらを買ってしまいました。なんだかオシャレに見えて。

 

誕生日に応じて、365日その日その日に合わせて決められた草花を配(あしら)った印鑑です。私の誕生日は8月9日ですが、その日はオモダカ(沢瀉)を象った文様でした。世の中には誕生花というものがあるんですが、私はお花が好きなので(注1)当然自分の誕生花は把握していて、8月9日はアルストロメリア(注2)なんです。それがなんでオモダカなのかなぁ〜?と思ったんですが、私の家の家紋はオモダカを象った沢瀉紋なので、なんだか縁を感じてついつい買ってしまいました。

私の姓は小林ですが、氏は平氏とされています。平氏の落武者の末の末のそのまた末のまたまた末と(注3)のことですので本紋としては丸に揚羽蝶になりますが、小林家として普段普通に使う替紋は沢瀉紋です。オモダカという草は、田んぼなんかの湿地にはえる雑草です。雑草ですから放っておけばどんどん茂っていくわけで、子孫繁栄を願って多くの武士が家紋に採用したらしいんですね。私はウルトラ理系脳なので、子孫のことはお前ら子孫が考えろ!と考えますから子孫の栄耀も繁栄も別に特段願うものではありませんが、お金も地位も名誉もない家庭に育ち、予備校も参考書もなく日本国民なら誰もが与えられる最低限の環境下でずーっと生きてきた(注4)私には相応しい家紋だと常々気に入っていましたので。

 

さて、注文して2週間ほどで印鑑が送られてきました。そんなわけでとても楽しみにしていたんですが、思ったより派手でお遊び感が強いように感じましたので処方箋に押すには少し勇気が要りまして、処方箋用には別に普通の印鑑を買い直してしまいました。

どう言うシチュエーションで使おうかとただ今思案中です(^^;

まあ、持っているだけでも何となく楽しいんですけどね。

 

♪ 沢瀉の 紋を背負いし 我なれば  家も親も無く 世にぞ巣食いたる

(大伴ヤキモチ)

 

(注1)2020.3.15付「湯のなお熱し」の項もご参照ください。

(注2)お花屋さんにもよくあるかわいい綺麗な花で、自分の誕生花なのを嬉しく思っています(^^)

(注3)2018.5.2付「武者の兜は」の項もご参照ください。

(注4)2019.12.30付「若き日の」の項もご参照ください。

 

「小林」が入ると沢瀉だと少し分かりにくいのが残念 

揚羽蝶紋は平氏。源氏は笹竜胆ですね。 

沢瀉紋はこんな感じ。ほかにもいろんなバリエーションがありますよ。

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