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計を思いつ

計を思いつ

2020年1月22日

新年…と言うには少し日が過ぎてしまいましたが、明けましておめでとうございます。
お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか?

 

私は大晦日にワインを飲みつつ撮りためた大河ドラマを見て年が明け、後は寝正月でした。でもまあ、令和最初の正月から苔のむすまで寝てるのもなぁと思い、数日ぶりに床上げして熱田さんに初詣に行ってみました。が、当たり前と言えば当たり前にお正月の熱田さんはすごい人で、人波に揉まれつつやっと本殿の前にたどり着いた時には疲れ切ってしまい、お賽銭を投げ入れてお参りもそこそこに逃げ帰って来てしまいました。その時は、お祈り無しでお賽銭もらったら神さまも嬉しいでしょ〜ってくらいにテキトーに思ってたんですが、世の中人知ではどうにもならないこともあると分かってきた年齢に達した私としては、ちょっと信心が足りなかったかなとだんだん心配になってきまして、改めて初詣に行くことにしました。
熱田さんの反省を活かし、超メジャーなお伊勢さんは避けることにしました。そこで、未だ発展途上の(と思いたい)私には相応しかろうと、天孫降臨の際に邇邇芸命(ににぎのみこと)を導いたという道開きの神・猿田彦さんをお祀りした二見興玉神社に行くことにしました。
後から聞いたお話では、今時のお伊勢さんは正月は自動車では近づけず、遠くの駐車場に車を置いてシャトルバス…ってことになってるみたいですね。私はキリスト教徒の父親を持つ人で、そこまでするほど信心深くはないものですから、やはり二見興玉神社で正解だったなと思いました。

 

二見興玉神社には神の使徒としてカエルがたくさん飾られています。カエルは「帰る」に通じて縁起がいいんだそうです。まあ、それはそうかもしれませんけれど、潮の香漂う磯に両生類であるカエルが所狭しと並んでいるのはなんだか珍妙な感じがしました。いくらなんでも海とカエルは不似合いだと思いますから、何かいわれがあるんでしょうね。そこ昔、磯近くの崖の上にカエルが棲めるくらいの清水の湧く泉があって、海を旅する人たちのオアシスだったとか。

 

早朝に着いたこともあって、まだほとんど人はおらず、潮騒につつまれて心静かにお参りできました。初詣の人いきれも人が皆幸せでありたいと言う願いの結果ですから人間らしくてとても良いものですが、磯の香と潮騒に包まれて1人昨年の反省と今年の目標を考えたとてもよい正月でした。
やはり1年の計は元旦にあり…ですね。

 

♪初詣 人混み嫌いて 伊勢の海 潮騒に独り 計を思いつ(大伴ヤキモチ)

 

今年もよろしくお願いします。

 

 

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