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浪速の夢も

浪速の夢も

2019年10月27日

先日お休みを頂きまして脳神経外科学会総会に行かせていただきました。場所は大阪です。

 

会場は大阪府立国際会議場、通称グランキューブ大阪でした。

グランキューブ大阪は淀川の支流である堂島川のほとりにあります。京阪電鉄中之島駅のすぐそばなんですが、この京阪電鉄が大阪駅・新大阪駅につながっていないため新幹線移動組には電車で向かうのはやや不便で、大阪駅からのシャトルバスを利用することが多いです。このため何度もシャトルバスを利用するわけですが、行きつ帰りつシャトルバスの車窓から大阪の街を眺め、この街の歴史について少し考えました。

 

大阪という街の成立にあたっては、古くは難波宮なんて時代もありましたし、奈良時代に淀川の治水を行った和気清麻呂さんの功績も大きいとは思うんですが、やはり大阪といえば豊臣秀吉さんですよね。豊臣秀吉さんといえば尾張名古屋の出身で、我らがあま市のお隣、私が現在住んでいる中村区のお生まれであることはよく知られています(注1)。だから…と言うわけでもないのですが、学会の合間にちょっと秀吉さんゆかりの大阪城に行ってきました。

沢山の外国の方に混じって大阪城の周りをぐるりと巡ったあと、西の丸庭園に行ってみました。広大な芝生の一角に四阿(あずまや)があって、有名な黄金の茶室のレプリカがありました。茶の湯とは侘び寂びの…とよく分かってらっしゃる方の批判もあるとは思うんですが、私は「おお〜!」っと素直に感動してしまいました。

ご批判の趣も分からないでもないんですが、金(Au)と言うのは文化人類学で言うところの威信財で、そもそも権力を象徴する器材ですから、それを最高権力者である秀吉さんが、示威として迎賓館である茶室に効果的に使ったと言う話であって、茶の湯と侘び寂び…と言った価値観とは全く次元の異なる話だと思うんですよね。だから「日本古来の美学とは…」と言った講釈はちょっとピンボケ感を感じますね。現実世界の最高権力者で政治家である秀吉さんが、侘び寂びの世界…とやらの形而上の世界観に凝られても困っちゃいますもんね。国民の生活と財産を守るべき総理大臣に「諸行無常…」なんて言われてもねぇ。

 

西の丸庭園の広大の芝生から大阪城を眺めますと、京橋付近の高層ビルと並んで見えました。

秀吉さんは亡くなられる際

 

♪露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも 夢のまた夢

 

と辞世の歌を作りました。

秀吉さんは晩年、かなり耄碌してしまって為政者としてはかなりダメダメだったんですが、今も進化し続ける大都会・大阪を歩いていると、この英雄の夢が今も続き、花開き続けているんだなぁと思いました。

やっぱり偉いもんだなぁ〜

 

学会そのものは、まあ、普通に脳神経外科学会総会だったんですが、結構勉強になりました。来年は岡山だそうです。岡山は結構久しぶりなのでちょっと楽しみです。

開業して学問・研究が少しお留守になっていましたが、痩せても枯れても私も医学博士の端くれ、そろそろ臨床研究を再開して学会発表くらいはしないとなぁと思っています。ホントは論文も書きたいんですけどね~(^^;

 

♪大きなる 城と並びつ ビルの群れ 浪速の夢は 今も延びつつ  

(大伴ヤキモチ)

 

注1)2018.5.20付「戦士の充電」の項もご参照ください。

 

 

さすがにかなりインパクトあります。確かにお茶の味どころじゃないでしょうね。

飛行機がかなり低く飛んでいるように見えました。一瞬テロかと思い身構えました (^^;

 

 

 

 

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